45歳ともなると、ただ言われた仕事をこなすだけでは会社での存在感を保つのは難しくなります。
かつては「愛社精神を持て」「忠誠を尽くせ」といった考え方が主流でしたが、
今は働き方も価値観も多様化しています。
では、この年代のサラリーマンがどのように行動すれば、組織の中で生き残り、
自分のキャリアを守っていけるのでしょうか。
ここでは、私自身の経験も交えながら7つの方法をご紹介します。
1.組織の方向性を理解する
会社の方針や上司の考えを理解し、それに沿って動けることは非常に大切です。
私自身、30代の頃までは「自分のやり方が一番正しい」と思い込み、
上からの指示に疑問ばかり投げていました。
しかし40代に入り、会社の戦略や経営方針をきちんと把握した上で、
自分の仕事をどう位置づけるかを意識するようになってからは、評価も変わりました。
たとえば新しい事業方針が出たとき、ただ振られた仕事をこなすのではなく、
「会社はなぜこの方向に進むのか」を理解して動くと、周囲から「視点が広い」と
見られるようになります。組織の流れを読むことは、キャリアを守る第一歩です。
2. スキルアップを目指す
年齢を重ねると、つい「これまでの経験で十分」と思いがちですが、実際は逆です。
時代は変わり、常に新しい知識や技術が求められます。私は40代に入ってから
プログラミングの基礎を学び直しました。当時は正直「今さら勉強なんて…」と
思っていましたが、学んだ知識が業務改善の提案につながり、
結果的に部署の効率化に貢献できました。
資格取得やセミナー参加も良い手段ですが、必ずしも大げさでなくても大丈夫です。
日々の業務で気になったことを調べるだけでも知識は広がります。
学び続ける姿勢そのものが、自分の市場価値を上げてくれるのです。
3. 自己管理能力の向上
45歳を過ぎると、体力面や集中力の低下を実感することも増えてきます。
だからこそ、自己管理能力は欠かせません。
私は以前、残業や休日出勤を重ねすぎて体調を崩したことがありました。
その経験から、スケジュール管理や睡眠、食生活を意識するようになり、
結果として業務効率も改善しました。
特に効果的だったのは、タスクを細かく分けて優先順位をつけることです。
「今日はこれだけ終えればいい」と明確にするだけで、無駄な焦りが減り、
ストレス管理にもつながりました。自己管理は自分を守るだけでなく、
周囲から信頼されるための基盤でもあります。
4.新しいことに積極的にチャレンジする
40代になると、新しいことに挑戦するのを避けがちです。
私自身、ある新規プロジェクトを任されたとき、
「経験のない分野だから失敗したらどうしよう」と不安でいっぱいでした。
しかし思い切って飛び込んでみると、学ぶことが多く、結果として社内での評価も上がりました。
新しい業務に挑戦することは、たとえ失敗しても経験値になります。
むしろ失敗を恐れて現状維持にとどまる方が、長期的にはリスクです。
変化の多い時代だからこそ、小さな挑戦を積み重ねることで、自分の成長につながります。
5.チームプレイを心掛ける
会社は一人で動いているわけではなく、必ずチームで成果を出していく場です。
私は若い頃、成果を独り占めしたい気持ちから、ついチームの協力を軽視していました。
しかし40代になり、部下や後輩を任される立場になってからは
「一人でできることには限界がある」と痛感しました。
チームの成果を第一に考えると、自然と信頼関係が築かれます。
意見を尊重し、情報を共有し、時には相手の負担を軽減する。
その積み重ねが結果的に自分の評価にも返ってくるのです。
後輩から「一緒に働きやすい」と言われたとき、チームプレイの大切さを改めて実感しました。
6. プロアクティブであること
「指示がないからやらない」ではなく、「こうすれば良くなるのでは」と自ら提案できる姿勢が、
45歳以降は特に求められます。私もかつては受け身で仕事をしていましたが、
あるとき会議で業務改善案を出したら予想以上に評価されました。
その後も小さな改善を積極的に提案することで、周囲から「頼れる存在」と
見られるようになったのです。
大きな改革でなくても構いません。日常業務の中で気づいた小さな工夫を提案するだけでも、
プロアクティブな姿勢は伝わります。行動力が信頼を生み、会社での居場所を強固にしてくれます。
7.健康第一にワークライフバランスを保つこと
最後に最も大切なのは、健康です。どれだけスキルや経験があっても、
体を壊してしまえば意味がありません。
私も40代前半で体調を崩し、しばらく仕事を休んだことがあります。
そのときに強く感じたのは「健康は最大の資本」だということです。
適度に休みを取り、趣味や家族との時間を持つことは、決して怠けではありません。
むしろ長期的に見れば、生産性を高める投資です。
心身のバランスが整ってこそ、仕事で最高のパフォーマンスを発揮できるのです。
まとめ
45歳のサラリーマンが会社で生き残るためには、組織の方向性を理解し、
スキルを磨き、自己管理を徹底し、新しいことに挑戦し続ける姿勢が大切です。
また、チームプレイやプロアクティブな行動、そして健康維持が欠かせません。
一度にすべてを完璧に実践するのは難しいかもしれません。
私も最初からできたわけではなく、少しずつ改善してきました。
大切なのは、一歩ずつでも前に進むこと。今日できることから始めれば、
未来の自分にとって大きな財産になります。
