浮いた時間で新しい仕事と欲しいスキルを身につけましょう

みなさん、日々の仕事の中で「もっと効率よくできないかな?」と

思う瞬間はありませんか?
私は営業マンとして働いてきましたが、残業が夜10時、11時になることもしょっちゅうでした。

そんな中、「浮いた時間をどう使うか」で自分の働き方やキャリアは大きく変わると実感しました。今回は、私の体験を交えながら「浮いた時間を新しい仕事とスキル習得に活かす方法」を

お話しします。

目次

新しい仕事・スキルは「需要」が前提

最初に誤解のないように言っておきます。
新しい仕事やスキルを身につけるときの前提は「需要があること」です。

需要がなければせっかくの努力も評価されません。

そして、いきなりゼロから新しい仕事を生み出す必要もありません。
キーワードは 「組み合わせ」 です。

たとえば、今の仕事にちょっとした工夫や追加をするだけで、

大きな効果が生まれることがあります。
仕事Aだけだと毎月100万円の売上。そこに仕事Bを組み合わせると150万円になる。

こんなことが現実に起こるのです。

私自身も、まさにこの「組み合わせ」の考え方でキャリアを広げてきました。

営業マン時代に取り組んだ「仕組み作り」

私は高卒の中途採用で、普通以下の営業マンでした。
顧客対応、売上、見積もり、受発注、クレーム対応とにかく何でもやる日々。

営業マンは20人近くいて、同じ会社に複数人が営業をかけることもありました。

その結果、

  • 同じお客様に報告する売上数値が営業マンごとにバラバラ
  • 同じ商品の見積もりなのに担当者によって金額が違う
  • 「あの人が発注しただろう」と思って放置発注漏れでクレーム

と、顧客に不信感を与える場面が多発していたのです。

当時、会社にはまだパソコンが一人一台あるわけではなく、インターネットも未整備。

私自身、最初は「パソコンの電源の入れ方もわからない」レベルでした。

それでも「これは何とかしないとマズい」と思い、エクセルを独学で学びました。

そして次のようなフォーマットを自作したのです。

  • 売上実績と予測の一覧(週・月単位で見える化)
  • 見積の一元管理(同じ商品は同じ価格設定)
  • 受発注リスト(担当者、数量、発注タイミングを共有)
  • クレーム一覧表(内容・担当者・対応期限を明確化)

これを使って、毎朝30分の情報共有を開始。すると

  • ダブった仕事が削減される
  • 見積価格の食い違いがなくなる
  • 発注漏れが激減する
  • クレーム対応がスピードアップし、顧客満足度が向上

結果として残業も大幅に減り、夜10時・11時が当たり前だった退社時間が、

19時には帰れるようになったのです。

「自分が楽したい」「早く帰りたい」そんな発想から始めた仕組みづくりでしたが(笑)、

気づけば 営業+仕組み作り という2つの仕事を組み合わせる形となり、

会社全体の効率化につながっていました。

スキルアップ:パソコンが苦手でも大丈夫

この取り組みのおかげで、私は営業以外に 仕組み作りのスキル、パソコンスキル

得ることができました。

特にエクセルは、数式や関数だけでなく VBAVisual Basic for Applications にも挑戦。
「ボタンひとつで一覧作成や分析ができる」ようになったのです。

最初はパソコンの電源も入れられなかった私ですが、毎日2時間の勉強を1か月続けるだけで、

実務に活かせるレベルに到達できました。
ルーチン作業が短縮され、余った時間をさらに別の取り組みに回すことができる。

まさに好循環です。

IT化でさらに広がった学び

エクセルの次に興味を持ったのが システム化(IT でした。
ITは将来なくならない」「むしろ発展する」──この直感から、

思い切って取り組むことにしました。

例えばスマホのアプリ、ATM、電車の運行システム、

車のエンジン制御身の回りのあらゆるものがITに支えられています。
これを業務改善に活かせば、自分の市場価値は確実に上がると感じたのです。

そこで社内システム部とタッグを組み、業務のIT化に挑戦しました。
当然、最初は専門用語がチンプンカンプン。

しかし「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の精神で徹底的に学びました。

その結果、

  • 社内システムの開発・連携の流れを理解
  • 経理・工場・技術など他部署の業務に自然と精通
  • 外部のシステム会社やコンサルと契約書を交わす経験

など、営業マンでありながら幅広いスキルと人脈を得ることができました。

浮いた時間をどう活かすかで未来が変わる

こうした経験から私が強く言えるのは、

  • 浮いた時間を「遊んで過ごす」か「未来の投資に使う」かで、将来は大きく変わる
  • 新しい仕事やスキルは「組み合わせ」から生まれる
  • 需要があるスキルを身につければ、自分の市場価値は必ず上がる

ということです。

私は「早く帰りたい」という気持ちから始めた取り組みで、

営業スキルに加えて 仕組み作り・IT・人脈形成 という財産を得ました。

浮いた時間は、ただの余白ではなく 未来を切り開く大切な資源 です。
あなたもぜひ、その時間を新しい仕事やスキル習得に投資してみてください。

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