氷河期世代が考える「副業心得10カ条」

~身バレせず、家族も安心できる働き方を目指して~

氷河期世代である私たちにとって、45歳前後というのはとても微妙な年齢です。
転職するには体力も気力も必要ですが、若い世代のように思い切って飛び込むには勇気がいります。

もちろん中には、自分を上手に売り込み、高収入の転職を成功させる方もいます。

けれど、正直に言えば大多数の人はそう簡単にはいきません。

私自身も、会社生活では数々の「仕打ち」を経験してきました。

  • 給料や福利厚生で不遇を感じる
  • その割に責任ばかり大きい仕事を任される
  • 子育て世代はちょうどお金がかかる時期
  • 残業や休日出勤も多い
  • 上司と部下に板挟みになることもある
  • 前時代的な仕事の尻拭いをさせられる

社会保障や税金の面でも不安は尽きません。

年金は70歳から?という話も出ますし、退職所得控除が改悪されるかもしれないという報道もあります。

介護保険料や消費税の負担も年々重くなっていく一方です。

「世の中に捨てられたのか?」と思うほどですが、それでも生活を守るためにできることがあります。

そう、副業です。

もちろん「会社で副業は禁止されている」という方も多いと思います。

私の勤め先も建前上はそうでした。けれど、調べてみると法律的には一律で副業を禁じることはできないそうです。

実際、世間では副業解禁やリモート勤務可の会社が増えてきており、逆に禁止する会社は

人材確保で敬遠される時代になりつつあります。

では、どうすれば私たち氷河期世代が安心して副業に取り組めるのか。

私自身の試行錯誤や体験を踏まえて「心得10カ条」としてまとめました。

目次

1. 顔出し・実名は避ける

私は最初、顔出しも実名も使わずにブログを始めました。

理由は単純で、会社にばれたくなかったからです。

今も本業とは完全に切り離し、ハンドルネームとアイコンで活動しています。


「副業禁止」の会社に勤めている人はもちろん、副業OKの会社でも身バレしたくない人は多いはずです。

最初から匿名で活動しておけば安心です。


2. 会社の人には話さない

これも大事なポイントです。私は一度、うっかり同僚に話してしまったことがあります。

幸いその人も副業に興味があり、結果的には「秘密の共有」のような形で広まらずに済みました。

けれど、やはり基本は「会社の人には話さない」ことです。

たとえ仲の良い人でも、お金が絡むと人間関係は変わることがあります。


3. 先行投資は極力少なくする

私が最初に取り組んだのは無料ブログでした。

サーバー代やドメイン代を払うようになったのは、ある程度続けられると確信してからです。
ハンドメイドをやったときも、注文を受けてから材料を仕入れるようにしました。

こうすると損失は最小限で済みます。

クラウドソーシングでのライター仕事もそうですが、「自分の能力を売る」副業は

初期投資ゼロで始められるのでおすすめです。


4. 時間や場所に縛られない副業を選ぶ

サラリーマンは「出社して、8時間働く」という感覚が染みついています。

私もそうでした。けれど副業は「自分の価値」に対してお金をいただく世界です。
私はハンドメイド作家でもあり、革細工も副業にしています。

A社が2時間で作った財布を5,000円で売るのに対し、私は4時間かけて25,000円で販売しました。

時間あたりで考えるとA社のほうが効率的ですが、

私の場合は「世界に一つだけのオーダーメイド」としての価値を認めてもらえました。

副業は「時間」より「価値」で勝負すべきだと実感しました。


5. 好きなこと・興味のあることから始める

最初は儲けよりも「続けられること」を優先した方が良いと思います。

私もブログを始めたときは、収益ゼロが数か月続きました。

でも「文章を書くのが好き」という気持ちが支えになりました。


副業は小さな経営と同じで、原価計算や税金など苦手なことも出てきます。

だからこそ「好きなこと」を選んでおくと、苦手な部分にも前向きに取り組めます。


6. オタク的なニッチ分野を狙う

得意分野や趣味をさらに掘り下げてみましょう。

私はキャンプやDIYが好きなので、その周辺の情報をブログに書いたことがあります。

一般的な記事では埋もれますが、「40代からのキャンプ道具選び」や「不器用な人向けDIY」と

いったニッチな切り口だと、検索して読みに来てくれる人が増えました。


最初から大手企業が狙うようなジャンルに挑むより、少しずらした方が勝機があります。


7. 競合が多いときは“外堀”から攻める

トップを取るのは理想ですが、いきなりは難しいです。

私の場合も、すでに有名ブロガーがいるジャンルでは正面から勝てませんでした。

そこで「関連するけれど少し違うテーマ」を選び、記事を積み重ねることで読者を増やしました。

競合を避けながら隙間を狙うのは有効な戦略です。


8. 副業収入は散財せずに再投資する

副業で最初に1万円を稼いだときは本当に嬉しかったです。

ですが、そのお金は新しい工具や参考書に使いました。散財してしまうと結局残りません。
収益を副業に再投資することで、経営感覚や金融リテラシーも身に付きます。

将来の起業につながる可能性もあります。


9. 確定申告では「住民税は自分で払う」にチェック

これはとても重要です。私の知人がこれを怠って会社に副業がばれてしまいました。

確定申告で住民税を「自分で納付」にすれば、会社に通知が行きません。
自治体によっては対応が異なることもあるので、事前に確認しておくと安心です。


10. 家族に還元して理解を得る

副業が少し軌道に乗ったとき、私は家族にちょっとした旅行をプレゼントしました。

そのとき「副業で稼いだお金で」と伝えたら、とても喜ばれました。

それ以来、家族も応援してくれるようになり、副業を続けやすくなりました。
副業は自分だけのものではなく、家族との関わりも大切です。

理解を得られれば将来、事業化したときに協力してもらえるかもしれません。


まとめ

氷河期世代の私たちにとって、副業は単なる小遣い稼ぎではなく「生活を守るもう一本の柱」になり得ます。

  • 顔出しや実名を避け、匿名で始める
  • 会社の人には話さない
  • 先行投資を少なくし、好きなことから始める
  • ニッチを狙い、外堀から攻める
  • 収益は再投資し、家族にも還元する

こうした姿勢で少しずつ積み上げれば、無理なく副業を続けられます。

私自身、まだ大きな成功を収めたわけではありませんが、小さな一歩を踏み出したことで気持ちがずいぶん楽になりました。会社にしがみつくだけでなく、自分の力で稼ぐ道がある。そう思えるだけで、日常の見え方が変わります。

氷河期世代だからこそ、副業を通じて自分なりの安心と自由を手に入れていきたいものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次