マネジメントを会社以外で身に付ける3つの方法

管理職になるには、避けて通れないのが「マネジメント力」。 しかし、会社でその経験を積もうとしても、係長や主任など部下がいないポジションではなかなか実践の機会がありません。 では、会社以外でマネジメントを身につける方法はあるのでしょうか? 答えは「あります」。しかも、日常生活の中で自然に学べる方法です。 マネジメントとは、ヒト・モノ・カネを活用し、目標を達成するための手段です。 リスク管理や計画修正なども含め、幅広いスキルが求められます。 リーダーシップと混同されがちですが、必ずしも人を引っ張る力がなくてもマネジメントは可能です。 今回は、私自身が実践してきた3つの方法をご紹介します。収入アップにもつながる可能性があるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

① 家庭を“経営”してみる(家事・お金のマネジメント)

家族がいる人にとって、一番身近なマネジメントの場は「家庭」です。
独身の方でも、家事や収支管理を計画的に行うことで大いに学べます。

家事の分担=リソース配分

家庭内の役割分担はまさに「工数の分散」。
まずは家事をリストアップし、家族で分担を話し合ってみましょう。
その過程で必要なのは 折衝力 です。押し付けではなく、相手に納得してもらう説明や協力依頼が欠かせません。

子どもには簡単な「ミッション」を任せるのも効果的。責任を持って小さな仕事をやり遂げる体験は、本人にとっても大きな学びになります。

収支管理=数値管理

収入と支出を月ごとにまとめ、改善策を考えるのも立派なマネジメント。
支出を抑える具体例としては:

  • 衝動買いを控える

  • 外食を減らす

  • 保険やローンを定期的に見直す

  • ふるさと納税やiDeCoを活用する

  • 浮いたお金は先取り貯金や積立に回す

こうした工夫を続けることで、成果は「貯金額の増加」という形で数値化され、モチベーションの維持につながります。

👉 学べるスキル:計画力・折衝力・数値管理

② 趣味のチームで成果を目指す(スポーツ・サークル活動)

私が実践したもう一つの方法は、地域のフットサルチームの監督を務めたことです。

万年最下位だったチームを、3年かけて優勝に導いた経験は、まさにマネジメントの実践でした。

ポイントは3つ

  • 目標を共有する(例:2年以内に優勝を目指す)

  • メンバーの特性を把握し、それぞれの個性に合わせ適材適所で活躍できる環境を整えた

  • 練習はゲーム形式にして自発性と士気を高める(監督はアドバイス役に徹して指示も最小限)

ユニフォームを新調したり、練習試合を企画したりと、モチベーションを上げる工夫も行いました。

結果として、チームは徐々に順位を上げ、3年目にはついに優勝を達成。

このプロセスで得られたのは、目標設定、戦力分析、チームビルディング、成果の可視化

といったマネジメントの核心です。 さらに、メンバーの仕事にも良い影響が出たという声もあり、

マネジメントの力が人間関係や自己肯定感にもつながることを実感しました。

👉 学べるスキル:目標設定・適材適所・モチベーション管理

③ 地域活動に参加する(自治会・ボランティア)

3つ目は、地域の自治体活動への参加です。

私は一般自治体の手伝いから始まり、厚生部長、自治会長まで経験しました。

活動内容は、ゴミ拾いやお祭りの運営、運動会の企画、子ども会の支援など多岐にわたります。

ここで求められるのは、

老若男女の意見をまとめ、落としどころを見つける調整力。

限られた自治会費を適切に配分し、イベントを成功させるための計画力と実行力。

住民の参加率を上げるための広報や声かけなど、巻き込み力も必要です。

報酬はほぼありませんが、地域とのつながりという「人脈資産」が得られます。

会社は辞めれば関係が切れますが、地域は人情でつながり続けます。

「タカさーん、こんにちは!」と声をかけられる日常は、何にも代えがたい喜びです。

地域活動を通じて得られるマネジメント力は、組織運営にも応用可能です。

特に、異なる価値観を持つ人々との調整や、予算管理の経験は、ビジネスにも直結します。

会社と違い、地域では「人情」でつながっています。

ここで培った調整力や人間関係は、一生の財産になります。

👉 学べるスキル:合意形成・資金管理・調整力


まとめ:会社の外で育てる「真のマネジメント力」

マネジメントは、会社の中だけで身につくものではありません。

家庭、地域、趣味の場など、日常のあらゆる場面で実践することができます。

むしろ、会社という枠を超えて得た経験こそが、

応用力のある「真のマネジメント力」につながります。

転職やキャリアアップの場面でも、肩書きより「何ができるか」が問われる時代です。

今回ご紹介した3つの方法は、どれも私自身が実践してきたものです。

特別な資格や地位がなくても、誰でも始められる内容ばかりです。

視点を変え、場所を変え、ぜひあなた自身のマネジメント力を育ててみてください。

きっと、今まで気づかなかった自分の可能性に出会えるはずです。

ポイントは「成果が数値や実績として見えること」。

お金が貯まる、チームが強くなる、地域の人に喜ばれる。

これらの経験は、履歴書の肩書き以上に価値のあるマネジメント経験となります。

「どこでも通用する真のマネジメント力」を育てるために、ぜひ会社の外でも挑戦してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次